みなさん、こんにちは。
2月になりましたね。まだまだ寒さが身にしみる頃ですが、暦の上では立春を迎え、春の訪れを感じる季節です。節分を過ぎて豆まきをし、鬼を追い払いながら、新しい始まりを願うこの時期、心も少し軽やかになりますね。
こころとは、知性・感情・意志の総称で、身体とは別の大切な部分です。華厳経の「三界唯心」では、この世のすべてはこころから生まれると説きます。ダンマパダの言葉「清らかなこころで話し行えば、幸せが影のように従う」——心が穏やかだと、周りも優しく感じるのは、まさにこれですね。寒い朝に温かい飲み物を飲むだけで、心がほっとするように。
言葉は思いを伝える便利な道具ですが、限界があります。長年の夫婦や親友同士で「何も言わなくてもわかる」瞬間、あれが以心伝心です。目が合っただけで通じる、表情や空気で察する——そんなこころの共鳴が、言葉を超えた真実の伝え方です。禅の師から弟子への面授口訣も、同じです。
曽我量深師の「言葉のいらぬ世界が仏の世界、言葉の必要なのが人間界、言葉の通じないのが地獄」は、心に深く刺さります。仏の世界は説明不要の調和、人間界は言葉で丁寧に分かり合う場。でも今、SNSや職場で言葉が通じず傷つけ合う……それが「言葉の通じない地獄」の始まりです。
人間らしくあるために、言葉を大切にしつつ、こころを澄ませて相手に届ける努力を。相手の気持ちを想像して話す、静かに聞く——そんな日常の積み重ねが、真実のこころを響き合わせます。言葉があふれる今だからこそ、こころの静かな伝わり合いを大切にしましょう。
どうぞ、2月もお体を大切に、優しい一日をお過ごしくださいね。
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